【公式見逃し動画】振り返れば奴がいるを1話から無料視聴！織田裕二・石黒賢W主演大ヒット医療ドラマのキャストや主題歌情報も

簡単5つのステップで解約完了です！

私立総合「天真楼病院」の外科医である司馬（織田裕二）は、確かな腕を持つ天才医師であるものの、患者のことはお構いなしで平然と冷淡な態度を取るような男である。司馬は手術を終えると、外科部長・中川（鹿賀丈史）の留守中をいいことに外科部長室で、研修医である前野（川上たけし）、当直で麻酔医である沢子（千堂あきほ）、入院患者である佐岡（坂本あきら）ら4人で麻雀をやり始める。今夜、中川は製薬会社の接待で外出しており、新人研修医の春美（松下由樹）が当直として残っていた。
すると交通事故に遭った患者が搬送されてきた。今すぐ手術が必要な状況のため、春美はアメリカから帰国した新任の外科医石川（石黒賢）に手術をお願いする。ところが、ガンで入院中の患者が急に容態悪化したために、石川はその患者の手術を行わなければならなくなった。春美は、麻雀中の司馬に声をかけ、手術を依頼するのだが…。

三谷幸喜さんが脚本を担当していたのでコメディ要素が多く含まれる作品になると思っていたのですが、実際はコメディとは正反対の作品で病院内の汚い部分や医者それぞれ独自の考え方の違いによって起こる事件の数々が中心となって主に描かれていたので予想を裏切られたのが最初の感想です。
特に考えさせられたのが患者に対しての生き方の考えです。患者の病気を治して長く生きられるように全力を尽くすのが本来医者が行うべきことだと思うのですが、この作品の主人公の医者は植物状態になっている患者にとっても家族にとっても負担になるので患者に対して無意味な延命行為は不必要だという考えを持っていて、この作品を通して患者にとってベストの選択とは何なのかということを深く考えさせられました。

何といっても欠かすことの出来ないキャストは織田裕二さん演じる司馬江太郎と石黒賢さん演じる石川玄だと思います。
司馬の魅力の１つ目は何といっても他の医者では救うことの出来ない様な患者を救うことの出来るオペ技術の高さと速さだと思います。
その技術力とオペの速さがあるからこそ、多少の越権行為も目をつぶられることが多々ありました。
２つ目は自分の悔しさや辛さを他人に見せない所だと思います。
過去に交際していた千堂あきほさん演じる大槻沢子に対しても悔しさや悲しさなど多くを語らず胸に秘めていて、男として語らない美学の様なものが司馬には感じられて素敵だなと感じました。
石川の魅力は患者に寄り添ってどんな病状の患者に対しても平等に接することの出来る優しさを持っているところだと感じます。
権力やお金などに支配されずに真摯に患者と向き合い全力を尽くすその姿勢は人としても医者としても非常に魅力的だと思いました。

チャゲアスの名曲をお供に、自分の大好きなドラマの１つです。
熱血漢の正直者、石川玄と天才肌のずる賢い司馬 江太郎という２人の医者。天使と悪魔。白と黒。正反対な２人を中心に、医療の現場をリアルに描いていたと思います。
リアルに描いていたからこそ、理想主義な石川先生と、現実をしっかり見ている司馬先生は、現場の医療関係者はどちらを正とするかは気になるところです。
ラストの司馬先生が刺されるシーン。視聴者的には司馬先生への見方が変わってきたところなのに。。。えーっていう衝撃と寂しさで後味悪く終わるのが心にズシンときます。
三谷幸喜さんの脚本ということで、細かいところまで精密に作られた作品で、何回見ても面白い名作だと思います。

W主演の織田裕二と石黒賢。2人とも素晴らしい俳優です。織田裕二に関しては、この司馬のようなシリアスな役から踊る大捜査線のようなコメディものまで、とても幅のある演技をする俳優だと思います。石黒賢はやはり善人が似合います。いや、常に石黒さんには良い人役でいて欲しいという個人的願望も（笑）この２人でなければこのドラマはまた違ったテイストになったんじゃないかなぁ。周りのキャストも松下由樹、鹿賀丈史、西村雅彦と名優が脇を固めており、見事にこのドラマの魅力と迫力を存分に引き出してくれています。加賀丈史さんは声が良いですよね！あ、この鹿賀さん演じる中川淳一という役は、同じ世界線として後に古畑任三郎で殺人犯として捕まっているのが面白いです。

三谷幸喜の初テレビドラマ作品だったと記憶しています。冷酷な医師役の織田裕二と熱血漢な医師の石黒賢が激しく衝突する作品でしたが、とにかく前半の織田裕二は憎たらしいくらい冷酷で、そのくらい演技に入り込んでいるということがわかります。全１１話では足りないくらい、登場人物一人一人にドラマがあるような、人柄とかその人物の背景とか、そういうものを丁寧にイメージして作り込むことが、三谷幸喜さんは上手な脚本家だと思います。この作品は、現場での変更が大きかったと聞いたことがありますが、ラストは衝撃的なシーンになっていました。これは、織田裕二さんの案だということで有名ですが、ハッピーエンドでは終わらない印象深い作品として残っています。

一人一人の人柄や設定がしっかりしている作品なので、どの役者さんも魅力的です。単純に良い人、悪い人に分けられない、みんな良い部分も悪い部分も持ち合わせていて、実に人間的だと思いました。織田裕二さんを始め、みんな医者に見えてくるので、俳優さんの役作りって本当にすごいなと素直に思います。手術着を着ている立ち姿一つにしても、演技が行き届いているというか、ストーリーに集中しつつも、そういった役者さんの演技にも注目して見てしまいます。ドラマが華々しかった時代を物語るかのように、細部までこだわって作り込まれているところを見ると、懐かしささえ感じます。無名の演技派の俳優さんが多数出演されていますが、三谷幸喜さんの劇団員さんで、西村雅彦さんの演技もこの頃から光っています。